こんにちわコノハです。
芸能人の悲報が多い昨今、あの元気者の代名詞
磯野貴理子さんが約1週間も前に脳梗塞の症状を発し
病院へ緊急搬送されていたことがわかりました。
ついこの前、テレビ東京のアナウンサー大橋未歩さんが
軽度の脳梗塞で倒れた事が話題となっていました。
二人を襲った脳梗塞とはどんな病気なのでしょう?
はじめに
脳卒中はおおまかに2つに大別されます。
- 血管が詰まり栄養や酸素が行き渡らなくなり
脳の細胞が死んでしまう「脳梗塞」 - 血管が破れて起こる「頭蓋内出血」
つまり「脳卒中」とは
「脳梗塞」、「頭蓋内出血」の総称のことをいいます。
しかも脳卒中の7~8割が「脳梗塞」らしいです。
上記の症状は更に細かく分類されるのですが
脳に対するダメージはいずれも甚大で、1951年から
約30年にわたり国民死亡原因の第1位でした。
現状は「がん」、「心臓病」に次いで第3位となっています。
自己判断が難しい
自己診断はしないこと
脳卒中の前兆はいくつもありますが
自己診断が難しい病気で、つい「大丈夫」と思いがち。
気がついたら倒れていたという事が往々にしあります。
そのような事にならないよう、
その症状の判断基準を知っておくべきです。
↑当時のスポーツ新聞記事
大橋アナウンサーが脳梗塞で倒れたのは夜就寝前。
顔を洗っているときに左手に違和感が生じたことから始まり、
そのまま倒れてしまったそうです。
夫でヤクルトの城石憲之コーチ(40)が近くにいたため
すぐに救急搬送されたものの、「自分一人では「大事にしたくない」
という思いから救急車を呼ばなかったかもしれない、
呼ぼうとしても呼べなかったかもしれない」などと後に語っていました。
前兆症状としては大きな特徴がある
脳梗塞の前兆として以下の症状が現れるそうです。
普段から気をつけて、「もしや」のつもりで頭の片隅に
記憶しておきましょう。
- 顔や手足が麻痺し、片側しか動かせなくなる
- ろれつが回らなくなり、うまく喋れない
- 口が閉まらずヨダレを垂らしてしまう
- めまいや立ちくらみが起こる
- 目の焦点が合わない
- 障害物がないのに躓く
- 片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる。
- ろれつがまわらない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない。
- 力はあるのに立てない、歩けない、フラフラする。
- 片方の目が見えない、物が2つに見える、視野が半分が欠ける
上記のような症状は「一過性脳虚血発作」といわれ
通常20~30分以内で収まることが多いそうです。
しかし数時間継続した場合はまさに発症中であるといえます。
もし「一過性」を放置すると、大よそ3ヶ月以内に
4~20%の確立で脳梗塞となり、その半数が
48時間以内の発症だそうです。
怖いですねー。
脳卒中を70%の確立で判断できるFAST
FASTって何?
脳卒中発症の際に確認すべき
重要な要素を示すキーワードで
これらが1つでも当てはまると70%の確立
で発症しています。
もしあなたが当事者になってしまったら、
周りの誰かに判断してもらったり、あなたが判断する
立場になった時にはしっかり確認し、直ぐに処置に当たりましょう。
- 「F(Face=顔)」・・・クチをを「イー」とやった時に、片側に引きつらないかチェックする。
- 「A(Arm=腕)」・・・目をつぶり両腕を10秒程度上げてみて、片手が落ちてこないかチェック。
- 「S(Speech=話し方)」・・・例えば「今日は月曜日です」と言って、ちゃんと言えているかチェック。
- 「T(Time=時間)」・・・一刻も早く病院へ行くこと。
これら頭文字をとって「FAST」としています。
「S」の部分は脳卒中を発祥しているときに見られる
典型的な症状で、まるで酔っ払いのようにロレツが回りません。
本人は普通にしゃべろうとしているのに
カラダがいう事を聞かなかったり話せなかったり
どちらかの耳が遠くなったり、体の片側に力が入らなかったりと
脳卒中独特の症状を併発するので、上記「FAST」の症状が
1つでも確認できたら「T」=一刻も早く病院へ行きましょう!
脳はわずか90秒ほどで内部の細胞や神経の
死滅が始まるといわれるほどデリケートです。
恥ずかしいとか考えず、躊躇わないことが命を救う
唯一の方法です。
それでも倒れてしまった…
発症から2時間以内なら治療で100%回復する見込みがあります。
とにかく早期発見がこの病気の最善の治療方法なのです。
普段から自覚症状がある方は、専門の病院などで診てもらいましょう。
それでも倒れてしまったら
3時間以内であれば「tPA」という特効薬を点滴し
血管内で固まって詰まっている血栓を溶かします。
年齢や状態にもよりますが、4~5時間以内に治療すれば
全体の約3割強の人が、後遺症なく正常に戻る見込みがあるそうです。
先の「tPA」が行なえない場合、
脳血管内治療というカテーテルを用いた治療法を行います。
カテーテルを足の付根から挿入し、頭のなかの血管へ進めて行うため
「頭を切らないで済む脳の手術です。」
この治療は発症より6時間以内で、CTかMRI検査で脳梗塞の
初期所見が軽度な場合に効果があるそうです。
まとめ
幸いなことに磯野さんも大橋アナも
症状が出たときに隣人が近くにいて、命を救われています。
少しでもおかしいと思ったら症状が軽い内に病院へ
通院することをお勧めします。
「大事にしたくない」という気持ちも理解できますが
大事に至った後では後遺症も大きく残るので、
他人事にせず積極的に判断しましょう。
- 脳卒中=脳梗塞と頭蓋内出血の総称。
- FASTで70%の確立で症状発症を判断できる。
- おさまっても一過性の場合がある、軽度でも症状が出たら病院へ!
- 普段から積極的に水分を取ることで未然防止になり、目安は1日1リットル
- 脳梗塞を発症しても、発症2時間以内の治療で100%回復する。
- 倒れて3時間以内なら「tPA」静脈点滴
- 「tPA」静脈点滴が駄目な場合はカテーテルを使った脳血管内治療
普段から症状に気をつける! 絶対に諦めない!!
編集後記
普段の強いストレスや生活習慣が
そのリスクファクターであることはよく言われていますが
なかなか外的要因ってコントロールできませんよね。
打たれ弱いことがいろいろ言われましたが
自分の健康状態については弱気で直ぐに
掛かりつけ医に駆け込むくらいの気軽さがあるほうが
いいのかもしれませんね。
でわでわ、また今度。