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ししゃもの本物と偽者の見分け方!鮭や鰻と似た生体について

      2016/09/07

北海道産本ししゃも

 北海道産本ししゃも
出典:toranomon-ichiba.com

 

こんにちわコノハです。
旬の食べ物が美味しい秋から冬にかけて
いろんな物を目にします。

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この時季美味しい旬の魚に「ししゃも」があります。
あなたがこれまで目の前にしてきたししゃも、実は偽者かもしれません。

 

はじめに

「ししゃも」は北海道の太平洋沿岸部にのみ生息する
日本固有の魚だそうです。

乱獲や生態系の乱れにより漁獲量も少なく
年間で1,300トンほどしか漁獲されず、いわゆる本物には
地元にでも行かないとお目にかかれない貴重な魚です。

私たちが普段目にするそれは、全て輸入でやってきたものばかりで
その多くは「カラフトシシャモ(英名=Capelin:カペリン)」という
外国産なのです。

多くは生干し冷凍製品として輸入され、年間30,000トンにもなるそうです。
世界中の魚類の中で4番目に多く獲られていて、その量196万トン。
輸入もとはノルウェー、アイスランド、カナダなどが主だそうです。

知りませんでしたねー。
では本物と他のシシャモの違いって
どうやって見分ければいいのでしょうか?

 

国産ししゃもと外国産との違い

生態系から違う

国産のししゃもは北海道の特定の河川でのみ獲られます。
十勝地方の十勝川、釧路地方の庶路川・新釧路川、日高地方の沙流川、
胆振地方の鵡川などが主な漁場です。

しかも驚きなのが、鮭や鰻と同じく「遡上」する回遊魚なのです。
(これらを遡河回遊魚といい、別に降河回遊魚もいる。)

生物学的には河川で産卵された卵の稚魚が海へ向かう理由について
北限に位置する河川は、栄養となる餌に乏しく、海で育った方が
成長しやすいから、自然とそうしているとされています。

ししゃもの回遊サイクル
出典:tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sis/sishamomamechisiki.htm

 

他方、カラフトシシャモのような外国産ししゃもは
回遊せず沿岸や沖合いに生息していて、産卵期に
沿岸波打ち際や浅瀬に大挙して押し寄せる習性があります。

 

姿形も違う

実際に画像で見ると直ぐに見分けが付くのですが、そもそも
本物のししゃもを比較して見たことが無い人がほとんどだと思うので
偽者との区別がつかないですよね。

↓ちょっと見比べてみてください。

 

ししゃもとカラフトシシャモの比較
出典:tokachi.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sis/sishamomamechisiki.htm

 

取れたてだとこんなにも違うんですね。
本物はそれこそ由来となったその形が柳葉に似ていて
少し黄色味がかっています。

大きさも倍くらいは違うでしょうか?
カラフトシシャモの方は、どちらかというと秋刀魚が
小型化したような印象を受けますね。

これが製品化されても、けっこう分かりやすいくらい違うのです。

ししゃもの比較

↑カラフトシシャモ                 ↑ししゃも

 

 

ししゃもとカラフトシシャモの製品比較
上側:カラフトシシャモ、下側:ししゃも

出典:gyokyou.or.jp/03/80.html

 

干しても違いが出ますね。
国産の本物の方は実が薄く透けるように黄色みがかっています。

これは国産ししゃもが産卵で遡上をするので、資源保護の為に
漁師さん達がルールを決め、脂が多い時期のししゃもは漁獲しないと
決まっているそうです。

それで身が引き締まっていて、小ぶりなんですね。
カラフトシシャモはいわゆる子持ちです。
脂も乗っていてお腹に卵も入っています。

 

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ししゃもの由来

北海道南部胆振支庁管内勇払郡に設置されていた
鵡川町(むかわちょう)という町はししゃも漁が盛んです。

現在は市町村合併などを経て「むかわ町」となっていて
「ししゃもとたんぽぽの町」というキャッチフレーズを設定するように
自然豊かな町です。

 

ししゃもの名前の由来はアイヌ語の「スス・ハム」か、「シュシュ・ハモ」
からきているそうで、日本語では「柳葉魚」と書くそうです。

この柳葉魚にはアイヌの伝説から由来する、素敵なお話があります。

 

天上の神の国の庭園には神木である柳が多く生えており、
毎年秋になると、庭の池に落ちていました。

ところが、ある年偶然にも柳の葉がアイヌの住む下界に落ちていきました。
これを見た神々は驚いて、下界の落葉のようにそのまま朽ち果てるのを
可愛そうに思い、柳の葉を魚に変え、永遠の命を与えたと言われています。

出典:gyokyou.or.jp/03/75.html

 

天界から舞い降りて、神様から命を与えられた柳の葉が
この世界で生きていくために必死で?編み出した回遊後としての人生…
なんとも壮大な印象を受けます。

ちょっと飛躍しましたが、p(^^;
ししゃもの柳葉という形やアイヌとの結びつきがよくわかる神話ですね。

 

まとめ

市場で出回っているほとんどのししゃもは輸入物で
恐らく北海道の現地で極わずかしか商品化されていないでしょう。
もし目にすることが合っても、比較にならないほど高額かもしれません。

 

↑調べてみたらオスメス10尾づつで
¥5,000くらいします。(汗

 

  • 市場に出回っているししゃもはカラフトシシャモ
  • 北海道の一部の地域でしか漁が出来ない
  • 本物のししゃもは鰻や鮭と同じ回遊魚の仲間
  • 本物は年間1,300tしか取られていない、輸入物は30,000トン
  • 日本の主な輸入先は漁業国のノルウェー、アイスランド、カナダなど
  • カラフトシシャモは遡河回遊を行わない海産魚
  • ししゃもにはアイヌ伝説がある

編集後記

北海道を冬の間だけどこでもドアで行き来できるようにならないかなー
って、漠然と夢想してしまいます。この時季のニュース映像とか、もー
一度見たら大変…飯時なんかに目撃しちゃったら衝動がw

 

でわでわ、また今度。

 

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