こんにちわコノハです。
カリフォルニア大学教授の
中村修二教授が赤崎・天野教授の
研究を踏まえて青色LEDの実現に
道筋を開いた事でノーベル賞を受賞したのは
周知の限りですね。

ノーベル物理学賞2014

以前、中村教授がそれまでの
出身母体である日亜化学工業と、
この青色LEDに関する特許訴訟を
起こした事を思い浮かべる人もいるでしょう。

 

スポンサーリンク

はじめに

日本の研究者というのは何も大学だけに
存在するのではなく、民間企業にも多数
存在しています。

彼らは日夜、会社の発展や社会貢献に
寄与するべく、あるいは自分のやりたい
研究分野を極めるべく日々研究に
励んでいます。

そんな一研究職であった中村修二氏は
青色LEDの実用化に道筋を開いたにも関わらず
貢献度の見返りが少ない事を理由に会社を相手取り
2001年訴訟を起こしたのです。

訴訟の行方と結果

中村氏はその研究成果で会社から得た報酬は
わずか2万円だったそうです!!

世界を一変させる技術とまで言われる
青色LEDの実用化を図った対価としては
あまりにも少なすぎますね。

2001年に起こした訴訟では、会社に対し
中村氏は200億円を請求しました。

この裁判では中村氏へ軍配が上がり
しかも画期的な判断を裁判所が行なったことで
研究者へ希望の道筋を開いた訴訟でもありました。

「その発明による世間へ影響を与える対価は
見積額604億円とみなす」との事でした。

中村氏が請求した額面の3倍にも匹敵する
大規模な市場が存在する事を示唆しています。

その際、中村氏の見解では
「青色LEDがもたらす市場価値は1兆円規模」
と見ているところからも、如何にこの研究成果が
世界へ波及する効果が大きいかがわかると思います。

その後、日亜科学側は控訴し裁判で争う姿勢を
見せたことが原因で、裁判に多く時間を取られる事を嫌った
中村氏は会社と和解し8億円で訴訟を終結させるに
至ったのです。

引く手数多となった中村氏は
カリフォルニア大学への誘いを受け、そのまま
研究を続ける目的も合致したため、現在カリフォルニア大学
教授として研究と幸甚を育成しています。

中村教授が切り開いた道筋は
決してノーベル賞受賞だけではなく
日々研究に勤しむ真面目な研究者へ
その結果得られた研究に対する正当な対価を
保証するという画期的なものでした。

日本人は良くも悪くも真面目すぎて
自分の価値を評価する事が苦手な民族です。
そして上に立つ人間も、その価値ある人間を
自らの利益誘導に利用しようという狭い考えを持つ
人々であふれています。

中村教授が切り開いてくれた道筋を
多くの真面目で優秀な研究者達が
通って行き、さらに多くの価値ある
成果を世界へ発信することを期待したいです。

 

まとめ

中村教授の通った道筋は
とても困難が伴うものでした。
しかし彼が見せた背中は、これまで
研究者や多くの真面目に働く人達へ
勇気と希望を与えたと思います。

スポンサーリンク
  • 徳島大学出身
  • 日亜科学で青色LEDを商業化する道筋を作った
  • 2001年に会社に対して訴訟を起こした
  • 和解金8億円で手を打ち、カリフォルニア大学へ転籍
  • 2014年10月ノーベル物理学賞受賞

↑出典:youtube 中村修二教授「夢に向かって勉強を」・愛媛新聞

 

編集後記

中村教授が訴訟を起こしたことで話題となり
それまでの日本人にありがちな「寡黙」である
ことが決して得策ではないことを知りました。

私達は積極的に自分の価値を
発信するべきなんですね!

 

でわでわ、また今度。

 

 

スポンサーリンク