こんにちわコノハです。
冬が間近になると鼻がムズムズします。
ワタシ…鼻炎もちなのです。
最近気になるキーワードで「鼻ヨガ」なるものが
ありまして、調べてみたらいわゆる
「鼻うがい」のことでした。
ちょっと調べるとなかなか悩ましい問題があったので
インド式「鼻ヨガ」についてお話します。
はじめに
インドでは日常的に「鼻ヨガ」が行なわれているようで
健康法の1つとして定着しています。
ヨーグルトのCMで紹介されたので見た人もいるでしょう。
↑鼻ヨガの風景
コノハも以前、数日やっていたことがあるのですが
その当時は単に気持ちが良くて、実施後に
鼻腔内の爽快感たるや、やってよかった!
と思っていました。
ところがこの鼻洗浄には落とし穴があって
ともすると危険を伴う事があるので注意が必要です。
↑ネティポット
うえのジョウロ状のポットで片方の鼻から
もう片方の鼻へ1%以下の食塩水を通過させるのが基本。
両方やった後は片方づつ鼻をかみ中に残った水を追い出します。
その際に使用する水は煮沸後の水道水を利用するのが原則で
煮沸せずに行なうと単に塩が溶けないだけでなく、大きなリスクを
伴う事があるので要注意なのです。
水道水は害無く飲める水であるということ
こんなヘンテコリンな言い方をしているのは
そのまんまの意味だからからです。
つまり飲料として使用する分には
問題ない程度に滅菌されているだけで、中には雑菌がまだ
含まれているのが現実です。
たとえクチから飲んでも口腔内には唾液も分泌されていて
胃へ落ちるまでの間も体液で粘膜は保護されています。
胃の中では胃酸が消化するので、例え細菌が入り込んでも
リスクは極端に少ないです。
しかし、鼻の粘膜は常に粘膜が保たれているとは言い難く
時に気がつかず中で傷を負ってる場合もあります。
もしそこへ雑菌が入り込むと炎症を起こすことがありますね。
最も怖いのはアメーバの侵入です。
恐怖のアメーバ「ファーラーネグレリア(Naegleria fowleri)」
以前、「奇跡体験アンビリーバボ」でも放送されて話題となりましたが
アメリカの河川で遊んでいたある女性が、頭までずぶ濡れになり
数日後、不可解な症状で脳が溶けるという現象により命を落としました。
また1996年には佐賀県で日本人女性(当時25歳)が
原因不明の脳の溶解によりなくなるという痛ましい事件があり
これら二つに関連するのが「ファーラーネグレリア」という
アメーバだったそうです。
世界でも症例が極端に少なく、おおよそ8例ほどしか
この症状で命を落としたという報告がないほど珍しい病気です。
しかも急性で原因特定に時間がかかり、対処法も確立されていません。
ファーラーネグレリアは河川や湖沼や温泉などの
淡水に生息していて、25~35℃程度の環境を好み
まれに水道水に含まれることもあるということです。
前述の「鼻うがい」で煮沸せず水道水に塩を溶かしただけの
塩水を使用すると、殺菌されずそのまま鼻の粘膜に残る恐れがあり
鼻に近い神経から脳内へ辿り着き「原発性アメーバ性髄膜脳炎」を
引き起こすリスクがあるそうです。
手軽なメリットよりも確実性を!
コノハは鼻炎もちなので定期的に耳鼻科へ
通院しているのですが、頂いた処方箋と問診治療
お薬のおかげで毎日快適な鼻通りでいられます。
先ほど紹介したネティポットは\1,500~3,000程度と
ピンきりで売られていて、国内でも似たような商品があり
ハナクリーンS(ハンディタイプ鼻洗浄器)というものが
薬剤セット(50回分)で\3,000程度で販売されています。
どちらも煮沸した白湯に薬剤か塩水を溶かし
1%以下の生理食塩水(塩水)を自分で作って冷めるまで待ち
その後鼻うがいするのですが、ポイントは全て「自主管理」
というところです。
毎回使用後に、きちんと洗浄し乾燥させる必要があり
使用後は清潔な状態が保てる場所へ保管することも重要です。
紫外線滅菌装置などあればなおいいですね!
この管理がキチント守れるか?
結構難易度高いように思えます。
仕事並みのリスク管理です。
毎日のことですから、時にサボることもあるでしょう。
たった数回で…とは思いたくないですが、衛生状態としては
この場合、自主管理は芳しくないように思えます。
コノハの場合、通院でかかる医療費は
保険適用内で問診治療代が\500、薬代がピンきりですが
ジェネリック薬が選べるので1月分\2,000程度で済みます。
点鼻薬を付け足すと\1,000UPくらいですね。
先行投資さえ払えばローコストで行なえる「鼻うがい」より
確実に治療が出来て安全な耳鼻科通いをお薦めしたいです。
毎月時間と費用はかかりますが、
節約のつもりが大きなリスクを背負う状況に
知らないうちに自ら追い込まないで済むからです。
たかだか「うがい」ですが、ほんの些細なことが
大きなリスクをとる羽目にならないように
気をつけたいですね。
まとめ
ちなみに水道水で鼻通しすると
ちょい沁みます…ツーンと鈍痛がするのです。
ところが塩水を使うと不思議と何も感じないので
変な感じがします。
- 「鼻ヨガ」=「鼻うがい」のこと。
- きちんとしたポイントを抑えないとリスクを背負う。
- 民間療法より専門家(医者に掛かる)を選ぶ。
編集後記
「 水道水なんて飲まねーよ」っていうのが
今の人達のジョーシキなのでしょうが、意外と
隠れたリスクがあるものなんですよ。
ペットボトル水だってサーバー水だって
きちんと安全管理されているか?
そこが一番重要ですから。
一番いいのは
利用する直前に目に見えてリスク管理されていることが
確認できること、コストよりもリスクヘッジを最優先すること。
こんなところでしょうか?
コノハの個人的見解なので参考までに。
でわでわ、また今度。