こんにちわコノハです。
本日も気になる話題から独自視点でお届けします!

スキルス性胃がんの可能性のある黒木奈々↑フリーアナウンサー黒木奈々さん

綺麗なお姉さんという印象があります。

NHKBS1「国際報道2014」(月~金曜後10・00)で
キャスターを勤める黒木奈々(31)さんが、8月末の放送以降
姿を見せていなかったのですが、今日、本人が所属事務所を通じて
「胃がん」であることを告白し話題となりました。

そんな黒木さんをも襲った胃がんの真相について
考えて見たいと思います。

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はじめに

7月末に胃潰瘍穿孔の診断を受け、
手術をしたのが胃がん発見のきっかけでした。

手術を受ける前、突然の腹痛を訴えたらしく
この症状から、本人も気がつかない間に
進行していたのが伺えます。

「胃がん」には表面化する部位によって
症状と対応が分かれています。

一般的に胃の粘膜表面が荒れてがん化する場合と
遺伝子異常や細菌による胃壁と粘膜の間が損傷するケースがあります。

前者は比較的発見しやすく、胃カメラを飲んだりすると
症状や進行度合いがわかるので発見されやすいのですが
後者は胃壁と粘膜の間で進行する為、発見が遅れます。

黒木さんの場合は恐らく後者のケースだったと推測され
症状から「スキルス性胃がん」ではないかと考えられます。

スキルス性胃がんの原因は他の胃がんと同様に様々あり
その中でも「ピロリ菌」感染由来によるものが疑われます。

「ピロリ菌」は通常、経口感染が主な感染ルート
大人になってから感染しても胃がんに発展するような
悪さはしないと言われています。

ある実験では被験者に対し「ピロリ菌」を
意図的にクチから大量摂取させ、事後観察したところ
急性胃炎のみで、菌の定着は認められなかったとあり
健康な成人が感染するケースは少ないようです。

 

ピロリ菌の感染ルートは?

では、いつのタイミングで感染したのか?

これは主に幼少期等の抵抗力の弱い時期に
何かしらの経口感染(クチから直接飲み込む)が
主な原因とされています。

いわゆる団塊の世代~40代の60%は
捕菌しているとさえ言われているのですが
その主な要因は上下水道の整備の歴史にあると
考えられます。

 

ピロリ菌感染は水道の歴史とリンク↑厚生労働省「水道普及率推移」グラフより

 

上のグラフを見ると、1970年代から
水道普及率が向上し、現状では98%を上回る整備状況です。
この時期、高度成長期を迎えた日本は急激なインフラ整備を進めます。

そのおかげで、環境衛生状況が著しく改善。
それまで流行り病とされていたマラリアやチフス等の
感染性の病気が上下水道整備のおかげで撲滅されました。

しかし整備が未達な時期に水源として利用していた
地下水や井戸水、河川などを使用していた世代は
結果として体内に細菌を宿すこととなりました。

これが保菌者が団塊世代やそのジュニア世代に
多いといわれる原因のひとつなんですね。

未だ仮説の域を抜けないピロリ菌の感染ルートですが
主に4つあると仮定されています。

  1. 糞口感染:感染者便中にはピロリ菌が検出される。水洗トイレの普及していない
    開発途上国が主なルートと思われる。井戸水を介した感染か「ハエ」「ゴキブリ」など
    媒介になっている虫が感染との説もある。

  2. 家族内感染(口~口感染:「母親から子への感染」「父親から子への感染」
    「兄弟同士の感染」などで全て確認されています。
    (これは菌の遺伝子タイプを調べること判明する)口腔内(唾液)からピロリ菌が
    検出される。これに対し「夫婦間の感染」は稀とされていて、感染するのが主に子供だから。
    親子間のキスや家族一緒の食事が実は「口~口」感染の原因なのかもしれない。

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  3. 施設内感染:保育所・幼稚園での小児の集団生活が感染源という説。

  4. 医療感染:消毒の不十分な医療行為(胃カメラ、歯科治療など)が原因で
    ピロリ菌が感染する危険が指摘されています。これは血液製剤、予防接種が原因で
    C型肝炎が流行した問題に似ています。

上の例でコノハが注目したのは
2の「家族内感染」です。

虫歯の菌は親が咀嚼した食べ物や口移しなど
直接クチからクチへ食べ物が移動した際に
一緒に菌まで移してしまう事が主な原因とされます。

ピロリ菌も虫歯菌と同様に口移しや
咀嚼ができない子供のことを思い親が噛み砕いた
食べ物などが感染ルートとしてあげられれるのは
ごく自然なことです。

無知とはいえ、愛情から出た行為が
逆に子供の将来を危うくさせる可能性があるということを
知っておくべきですね。

黒木さんは2014年時点で31歳
団塊世代の親を持つ一人として
上で推測されるよう状況にあったと思います。

順調に病気を克服して
素敵な笑顔をまた見せて欲しいです。

 

まとめ

衛生状態が向上し、普及率が100%近い世代にとって
ピロリ菌が親父世代の病気と思うのは危ないです。
実は回りに保菌者が多く存在する可能性が高いからです。

自分が幼少期にどんな風に育てられたか?
改めて親から聞いてみるのも話のキッカケとして
ヒアリングしてみるのは如何がでしょうか?

  • 噛み砕いた食べ物の直接の口移しでピロリ菌は感染する。
  • 50代の団塊世代や団塊ジュニア世代に保菌者が多い可能性。
  • なんといっても早期発見!健康診断は定期的に受診。

編集後記

知らない間に進行する病気って怖いですね。
仕事が忙しすぎて健康診断受診しないことの
リスクがデカイことに改めて考えさせられます。

なるべくなら病気とは縁が無い人生を送りたいですね。

 

でわでわ、また今度。

 

追記 2015/09/19

2015年9月19日午前2時55分

黒木さんが他界されたと報道がありました。

⇒ 黒木奈々さん死去 32歳の若さで、フリーアナウンサー 胃がん闘病中

 

コノハはにわかファンでしたが、32歳と言う若さに驚いたのと同時に、ご冥福をお祈りしたいと思いました。

美人なのはもちろんですが、真摯な語り口調にとても好感をもってました。

黒木さん、今までありがとうございました。

安らかにお眠りください。

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