こんにちわコノハです。
突然ですが、あなたは煮物好きですか?
私は大好きです。だし汁がたっぷりしみこんだ
おでんや豚の角煮、もつ煮、肉じゃが、シチューなんかも
美味しいですよね。
出典:machi recipe*machi life
「ゴロゴロレンコンステーキペペロンチーノ風」
先日、TVである評論家の方が仰ったことが
気になって、ちょっと調べてみたのですが
ここにも数字の見せ方によるトリックが存在しました。
あやうく騙されるところだったー(汗
はじめに
それはある食物学評論家の方がコメントしたことでした。
「厚さ1㎝のレンコンひと切れのビタミンCは、レモン1個分に相当する」と。
「ビタミンC摂るなら、これからは蓮根だね!」と安易に信じ込みそうなところを
「実際、蓮根ってどんな成分があってどのくらいビタミンC含んでいるのだろう?
そもそも、レモンってどのくらいビタミンC含んでいるの?」と疑問に感じたのです。
調べてよかった、そんな真実を書いてみました。
そこには公表する数字のトリックが存在しました。
蓮根とレモンの主な成分比較
まずは両者の成分比較を一覧にしてみました。
代表的な成分のみの表示です。
蓮根 |
レモン |
カロリー:66kcal | カロリー:54(26)kcal |
鉄分:0.5mg | ビタミンB2:0.07’(0.02)mg |
ビタミンC:48mg | ビタミンC:100(50)mg |
葉酸(ビタミンB群):14μg | ビタミンB1:0.07(0.04)mg |
カリウム:440mg | ビタミンE:1.6(0.1)mg |
食物繊維:2g | 食物繊維:4.9(0)g |
※1.上記は全て100g中の値。
※2.レモンの(カッコ)内はジュースの値を示す。
あれ?
ちょっとおかしくないですか?
確か評論家の方の話では「レモン1個分」と「蓮根1切れ」の
比較では、圧倒的に蓮根が凄いというイメージに感じませんでしたか?
まさにそこが落とし穴なのです。
数字のトリック
前述の「数字のトリック」を理解するためには
農林水産省が1982年に制定した「ビタミンC含有菓子の
品質表示ガイドライン」という食品成分表示の指針の意味を
知る必要があります。
私達がよく耳にする「レモン**個分」という謳い方は、
通常「果汁」に含まれる成分をさしています。
丸ごと1個のレモンのことではありません。
この成分表では「全果」と「果汁」でそれぞれ成分分析がされていますが
「全果」とは種とヘタを取り除いた部分のことを指し、果汁は1個のレモンから
搾り出された汁を意味します。
それぞれの質量について丸ごと1個のレモン(=100gが基準)
は「全果」で97g(ヘタと種を除いた重さ)と規定し、果汁は30gと
基準が定められているのです。これがトリックの全貌です。
つまり評論家の方が実際に比較しているのは
蓮根1切れ(100g想定)と果汁(30g)では、蓮根がビタミンC含有量が
豊富だよと言っているんですね。
蓮根1切れのビタミンC含有量は48mg、果汁は30gで30mg。
まー確かに、レモン果汁をまま飲むよりは蓮根1切れかじったほうが
ビタミン摂取の面では効率がよさそうですね。
うっかり騙されるところでしたね。
あー数字のトリック恐ろしい…。
これは最近みんなが気にして買っている
「カロリーゼロ」や「脂質、糖質ゼロ」製品にも
同様のことが言えるのです。
食品表示のルール
カロリーゼロは国が許可した広告ルールに沿ってるだけ
「健康増進法」で定められている、エネルギー量に関する表示ルールでは
下記の基準を満たしていれば、表示していい事になっています。
- 「カロリーオフ」、「低カロリー」は100mL当り20kcal未満
- 「ノンカロリー」、「カロリーゼロ」は100mL当り5kcal未満
ちょっと驚きですよね。
結構ありますよ…カロリー。
チリも積もればで考えると決してよくないです。
「カロリーオフだから太らない」は間違いですよ。
気をつけてくださいね。
まとめ
専門家や企業広告を鵜呑みにすると
たまに傷を負うことがあります。
少しでも疑問に思ったり「なぜ?」と考えることで
物事の本質をみつけるきっかけになりそうですね。
- 「レモン**個分」は通常「果汁」のことをいい、レモン丸ごと1個ののことではない
- 企業は食品表示ルールに沿った広告を打っているにすぎない
- 「カロリーオフ」、「カロリーゼロ」も実はカロリーがある!
- 物事には隠された真実がある
- ビタミンCは摂取できる量が決まってて、不要な分は自然と排泄される。
編集後記
ずーっと頭の片隅で引っかかることって
あるんですよねー・・・。
知らないことを知るって楽しいです。
でわでわ、また今度。