こんにちわコノハです。
日本時間2014年10月7日19時半頃
2014年ノーベル物理学賞受賞者発表で
日本から3人が受賞することとなり
大変な反響を呼んでいます。
そんな日本人受賞者のこれまでの歴史を
ちょっとデータで振り返ってみました。
はじめに
今回ノーベル物理学賞を受賞した事により
自然科学系研究に注目が集まってますね。
早くも次のノーベル賞日本人候補者は誰だ?
と、息巻いた報道もあるくらいです。
ところでノーベル賞の各国における
受賞暦はどのくらいなのでしょうか?
ちょっと調べてみました。
【ノーベル賞総受賞数(自然科学部門のみ)】
1位 | アメリカ | 245個 |
2位 | イギリス | 78個 |
3位 | ドイツ | 68個 |
4位 | フランス | 31個 |
5位 | 日本 | 19個 (南部陽一郎博士含む) |
6位 | ロシア(ソビエト連邦) | 14個 |
7位 | カナダ | 10個 |
8位 | イタリア | 7個 |
↑2014年10月現在
1901年から選出されて早115年…
圧倒的に欧米諸国が多いですね。
世界大戦等を経て様々な経緯があったという
見方もあって、その辺も受賞者選定に影響を
与えているという見方もあります。
近代日本人ノーベル賞受賞者
肝心の日本人受賞者の状況はどうなのか?
近年、日本から輩出した受賞者履歴も調べてみました。
【近年のノーベル賞受賞日本人】
氏名 | 生まれ年 | 出身大学 |
---|---|---|
南部陽一郎 | 1921年生 | (国立)東京大学 |
小柴昌俊 | 1926年生 | (国立)東京大学 |
下村脩 | 1928年生 | (国立)長崎大学 |
赤崎勇 | 1929年生 | (国立)京都大学 |
鈴木章 | 1930年生 | (国立)北海道大 |
根岸英一 | 1935年生 | (国立)東京大学 |
大江健三郎 | 1935年生 | (国立)東京大学 |
白川英樹 | 1936年生 | (国立)東京工大 |
野依良治 | 1938年生 | (国立)京都大学 |
利根川進 | 1939年生 | (国立)京都大学 |
益川敏英 | 1940年生 | (国立)名古屋大 |
小林誠 | 1944年生 | (国立)名古屋大 |
中村修二 | 1954年生 | (国立)徳島大学 |
田中耕一 | 1959年生 | (国立)東北大学 |
天野浩 | 1960年生 | (国立)名古屋大 |
山中伸弥 | 1962年生 | (国立)神戸大学 |
全員国立大学出身者です。
こちらは20世紀前半生まれの方が多い
結果となっています。
20世紀前半はあまり私大が現状ほど多くは無く
しかも自然科学系を学べる学部学課といえば
やはり絞られる結果になった為、このような結果になったと
推測されます。
まとめ
今回、お三方が受賞されたことで
日本は受賞者数で5位へランクアップを
果たしました。
また3人とも国立大学出身者ですが
他国でもこの傾向は強く、専門的に
研究が出来る機関で学び研究し続けたことが
当然ながら受賞条件の一つといえそうです。
- 学歴は「良い学校」程度。
必ずしも超一流校出身や超エリートではない。
グローバル教育も受けていない(アメリカンスクールや
国際系学校出身者等は一人もいない。 - 「スーパー天才」を育成するような特殊教育は受けてない
- 普通に日本で育ち日本だけで成果を出している
(他の非欧米諸国との大きな違い)
留学していてもかなり遅い
→日本のシステムは最高クラスの知性も育成可能。 - 物心つかない内に人工的にバイリンガル、トリリンガル等に
- 外国語は少なくとも必須ではない。
外国語会話が苦手な先人達:アインシュタイン、アダム・スミス、
ダーウィンも外国語は下手だった。
編集後記
コノハは昨夜の
名城大学:赤崎終身名誉教授が
インタビューで仰っていたコメントが
とても印象に残っています。
「好きなことをやり続けなさい」
若い研究者だけでなく、混沌とした
日本社会に道筋をつけてくれたような
そんな勇気をもらえた記者会見でした。
でわでわ、また今度。