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ミネルヴァの翼

世の中のハテナ?を独自の視点で考察!

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落款印用超最高級朱肉印泥!朱肉の元祖はまるでぬか底?

      2015/02/02

落款用超高級印泥

 落款
出典:e-rakkan.com

 

こんにちわコノハです。
プロが使っている道具って、
きっと(誰にとっても)
良い物に違いないという
先入観ってありませんか?

でもどうしてプロがそれを
使っているのか知らなければ
せっかくの一級品も粗悪品に
変わってしまう恐れがあります。

 

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はじめに

私たちが契約事や承認事に使用する印鑑。

何気に普段「朱肉」を使っている人がほとんどだと思われます。
しかし、プロ(書道家)が使う朱肉は全く違うものです。

 

書道家が「落款(らっかん)」を押印する際に
使用されるのが「印泥(いんでい)」と呼ばれる特別な朱肉です。
※厳密には「朱肉」とは言はないようです。

種類によって色味や印影に影響するようで
印泥で押印された印影は長期保存に向いていて、
書物や美術作品などに永年にわたって残したいもの
に押印されていますね。

因泥とはいったいどんなものなのか?
ちょっとその世界を調べてみました。

落款
出典:aiweb.or.jp

ちなみに 上の画像は「落款」の一部です。
こういうハンコのようなものが書画や美術品などに
押印されているのを目にすることがありますね。

 

印泥の世界

朱肉との違い

朱肉とは一般的に「文化朱肉」と呼ばれるもので
色の元となる成分の「朱」と、油を混ぜたインク状の成分を
スポンジに浸透させた商品です。

ある程度使用期間、回数が経過すると薄くなったりするので
専用の補充液を足してあげることで、再利用することが可能です。

主成分が油性なのでベンジン・除光液・シンナー・
クレンジングオイル等で落ちます。

※薬剤を利用する際は布類の材質に注意です。

 

しかし、印泥は全く違う素材で構成されています。

 

 

 

印泥の材料は「硫化第二水銀HgS」と呼ばれる
水銀鉱物からできていて、触れるくらいなら害はありません。
別名「辰砂(しんしゃ)」とも呼ばれます。

硫化第二水銀HgS
出典:wikipedia

 

その昔、中国の辰州(今の湖南省近辺のこと)で
多く採掘されたことから、その一字を取ってつけられたようです。

辰砂の発掘地を発見した人は、大財を成すといわれるほど、
当時の人達からは珍重され、高額で取引されたようです。

 

印泥の元となる「朱」にはある二つの色成分を混ぜ込みます。
1つは硃砂(しゅさ)と呼ばれ赤色です、もう1つは硃磦(しゅひょう)
といって黄色です。

 

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それぞれ製造方法が謎で、中国の製品は昔から
ブラックボックス化されているものが多く、未だに作り方が
わかっていないそうです。

しかも印泥は、現在日本国内で製造されていないそうで
一時期、宮内庁などの受注製造品を国立印刷局が使用
していたそうで現在では一般入手不可となっているようです。
(日本製は「和肉」と呼ばれていたようです。)

戦前には日本製の印泥は中国産よりも高品質で
高値で取引されていたそうですよ。

 

先ほどの硃砂・硃磦の配合量で色味が変化し、製造元独自の
ブレンドで「ひまし油」という油分と「艾(もぐさ)」とを和えて調合し
完成させます。

ひまし油というのは「トウダイグサ科のトウゴマ」から採れる油分で
その種には「リシン」という猛毒が含まれています。

 

とうごま
出典:navar

 

ひまし油は綺麗な透き通った黄色味をしていて、オリーブオイルに
見掛けは似ています。その昔はエンジン類の潤滑オイルとして利用されていた
歴史もあります。酸化しやすく高出力化する機械類にあわなくなり
そのうち鉱物油と取って代わったそうです。

 

 

印泥の種類

製品化された因泥にはランク付けがされていて、
それぞれ値段が違います。

中国の「上海西泠印社」という、その世界では有名所があり、
そこが製造している印泥には代表的な3種類があります。

印泥「光明」

印泥「美麗」

印泥「箭鏃」
出典:うどよし

 

上から順に「光明(こうみょう)」:「美麗(美麗)」:「箭鏃(せんぞく)」といい
価格も上から順に、1:2:4倍くらいの価格差があるようです。

 

印泥にもブランド品に相当する格付けがあるようで
製造会社では「高熊式」>「式熊」が上位ブランド。

また「高熊式」の中でも種類があり「珍品」>「精品」>「上品」という
ランク付けがされていて、それぞれ価格に開きがあります。

 

印泥の大よその価格として
参考にしてほしいのが下の画像の商品です。

高式熊印泥(5両装)
出典:うどよし

これは「上海石泉印泥」という会社から独立して「高式熊印泥」
という会社を作った人が販売している「高式熊印泥」という製品で
1両装(30g)¥1万で販売、画像のは5両装というから…

 

まるで糠付けをメンテするよう

現在の印泥は油を多く入れているそうで、べた付いたり朱の色が
うまくつかない時は、艾を混ぜて調節するのが一般的のようです。

また、全て天然素材を利用して製造されているので
特に艾は油分に浸っていないと腐敗が進み、使えなくなってしまいます。
その為、時折様子を見ながら印泥を混ぜる必要性があるのです。

 

買ってきたばかりの印泥は真平らで、自分でヘラを使って団子状態に練り
人によっては油分を減らすために、あえて油取り紙で吸い取る人もいるようです。
しかし本来、艾を使って油分調整するのが望ましく、メンテナンスをする材料としての
「印泥べた付き防止繊維」というのが販売されているそうです。

普通は油分大目なので蓋を開けっ放しにしてもなかなか蒸発しないのですが
練る作業を怠ると油分と繊維が分離してしまい、硬くなるそうです。

ちなみに高級品の「珍品」は最初から調整する必要がありません。

 

出典:youtube

上の動画は印泥をメンテナンスする様子です。
けっこう柔らかいようですね。

 

朱肉には補充インクがあり、それなりに長期間使用が可能ですが
印泥の場合、国内に「朱」を販売しているところが無く、「油」だけが
メンテナンスで唯一入手可能なようです。

文化朱肉のスポンジ部に相当するのが印泥の艾ですので、
ひまし油と朱が減るとそれが尽きて艾だけになって硬くなったら
使用不可能となります。

印油(ひまし油+朱)を足して復活させる方法が無いので
硬くなった印泥はとっておいて、買ってきたばかりのベタベタ状態を
好みの硬さに調節するため、硬くなった印泥をベタベタの印泥に適量
混ぜながら調節する為に再利用するのが一般的みたいですよ。

ちなみに、国内で品質の良い印泥を購入しようと思ったら
横浜にある「ゴールデン文具」さんがお勧めとの情報がありました。

 

まとめ

印泥という書道家専用の朱肉があるとは知りませんでした。
文化朱肉と違って長期耐久保存性があることが、美術品や
書道の価値を確固たるものとしてブランド力の象徴になっているようです。

残念ながら国内で入手するには限られたルートと信頼置ける
書道道具屋さんと親密にならないと購入は難しいです。
もし自分専用の落款をお持ちの人は、一度その世界に触れられては
いかがでしょうか?

  • 印泥:「いんでい」と読む
  • 中国の辰州(今の湖南省近辺のこと)で多く採掘された
  • 中国ではその昔、貴重な鉱物として高額な値段で取引された
  • 長期保存が利く
  • 素材は水銀鉱物とひまし油と艾と二種類のブレンドされた朱
  • 30gで1万円するものもある
  • 国内の書道家は多くが「高熊式」を愛用しているらしい

編集後記

書道って未だに苦手というか、字が下手で人の目に触れる
書類に手記するのって気恥ずかしいです。w

学生のころ、ボールペン字講座を受講するかどうか
何故か悩んで結局やりませんでした。
おかげで?未だに字がヘタっぴです・・・

 

でわでわ、また今度。

 

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