HONDA新型NSX2016
出典:jp.autoblog.com/2014/12/18/2015-acura-nsx/

 

こんにちわコノハです。
待ちに待ったHONDAの新型NSX情報が架橋を迎えてきました。
例のリコール問題で何かと不安の多かったHONDAですが
テストカーの事故による炎上も乗り越えて、いよいよプロトタイプがお目見えするようです。

2006年の厳しい排ガス規制により生産を終えて早9年。
国産スーパースポーツカーの頂点に君臨し続けたかつての名車。
新しく提供される価値観とはいったいどんなものか?

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はじめに

2015年1月15日から、アメリカ・デトロイトで開催予定の
「北米国際自動車ショー」で新型プロトタイプが公開される予定です。
市販化を見越した最終形態とされ、注目を浴びています。

ショー開催まではホンダが提供するサイトで動画によるコンセプトモデルの
完成CG画像車両(ゲーム会社と提携しているようで、今後プレイ予定?)
を見ることが出来ます。

 

出典:youtube

何だかいろいろ新しいシステムが組み込まれるようですね。
早くお目見えしないかなー…。

 

発売時期が遅れた理由は?

今秋発売するの?

新型NSXが開発されると正式に発表されたのは2010年の秋。
2年後のオートショーで発表されたコンセプトモデルは、これまで発表されている情報と
ほぼ変わらず、開発が継続されていることを裏付けています。

「あれから5年…」
でも水面下では9年近く開発は続けていたようです。

ただ、順調ではなかったのも事実で
2008年に世界的大不況を食らわせてくれたリーマンショックが
その開発計画の修正を余儀なくし、せっかく復帰したF1も撤退。
散々な数年を経ることとなったのは、どの組織も一緒でした。

本来ならV10エンジンでさらにポテンシャルアップが図られるところを
V6へトーンダウン…その当時V10開発で汗を流していたチームも
解散になり、それぞれ違う部署で悶々とした日々を過ごしていたようです。

それでもメゲズニ極秘裏に開発を継続した結果、今回の発表となって
スポーツカーファンは久しぶりにワクワク感が止まらないと思います。

 

新型NSXはアメリカ・オハイオ州の工場で量産される計画となっていて
ブランドも「アキュラ」からの発売になるようです。

2013年にお披露目されたプロトタイプは、高級スポーツカー寄りの味付けがされていて
ちょっと残念でした。それじゃなーーーーい感が否めなかったのです。
ま、アキュラブランドなので仕方ないといえばそれまでですが…。

 

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気になる販売時期ですが、日本でのモーターショーで販売モデルをお披露目した後の
2016年販売予定であるとアメリカ開発責任者テッド・クラウス(Ted Klaus)氏
ハッキリ明言されているようなので、2015年のお目見えはないようです。

うーん、残念。

これまで同様1台1台職人による手作りだと推測されるので
製造ペースは察してくださいw

 

 

開発が遅れた理由は?

多くの評論やニュースを見ていると、新しく取り入れたシステムにてこずった結果
某サーキットでテストカーが事故を起こし、炎上する騒ぎを起こしていますね。

NSXニュルブクリンクで炎上事故
NSXニュルブクリンクで炎上事故
出典:minkara.carview.co.jp

 

一見フロント側は無事で、リアのエンジン付近が激しく燃えた事が分かります。
「ん?ガソリンかオイルでも漏れたのかな?」と最初は想いましたが、真相は違います。

個人的推測ですが、ホンダが新しく導入したSHV・SH-AWD
(スポーツハイブリッド・スポーツハンドリング全輪駆動)が上手く機能しなかったのでしょう。

…というのも、この新システム。
V6型3.5リッターエンジンをメイン動力源として後輪を主な駆動輪としていますが
エンジンからの動力へ更にモーターをリア側に1個介入させているのです。

更にもう2個のモーターでフロント側の駆動を制御し全輪制御駆動方式とする。
そんな攻めのシステムコンセプトだから大変です。

素直にインホイールモーターで実現した方がよっぽど楽ですから…。

しかもブレーキをバランスよく掛けてコーナーリングさせるような「抑える」仕組み
ではなく、もっとアクティブに各駆動輪の動力を制御する構想です。

ホンダが目指すコンセプトは、コーナーで内側の駆動輪は回転を抑え目に制御し抵抗を少なく
反対側のアウト側駆動輪はそれ以上に駆動させる事で、車体をコーナー内側へ押しやるように駆動させ
どんなコーナーでもドライバーが思い描いたライン取りを実現し「グイグイ曲がる四駆」にしよう!
と開発しているのですから驚きです。

誰も成しえてない駆動システムだからこそ、開発が難航し
残念ながら不具合により燃やしてしまうという挫折も納得です。
でも、その開発のアグレッシブさには敬服です。

本来ならこの全輪駆動システムは、インホイールモーター駆動のシステムにこそ
その優位性があるのです。エンジンを駆動源にするという発想では、更に複雑な構造を
余儀なくしてしまうので、もともとしわ寄せが来るのは想定されているはずなのです。

つまり「想定内」(…にしては、大事でしたがw)

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エンジン屋としての拘りと技術のホンダに今後も注目したいです。

 

 

 

独断でぶつけたいライバルは?

F1で相思相愛だったあの名門

やっぱりマクラーレン(McLaren)でしょう!

 

しかも、MP4-12cではなく、同じスポーツHVシステムである「P1」

 

McLaren
出典:carsensor.net

 

この際、価格差は抜きですw
純粋にモータースポーツカーとして、どこまでNSXが戦えるのか見たいのです。

「」はリアブレーキ制御で内輪差を発生させ、コーナリングする発想。
回生ブレーキという抵抗装置もなく、モーターアシストの動力源は全てエンジンか
プラグイン充電のみという割り切った設定。

現在、新型NSXには見られないアクティブウイングが標準搭載されていて
最大で600kgのダウンフォースを発生させられるといいます。

エンジンはNSXより二気筒多い8気筒のV型ツインターボ。
単体で737ps/7500rpmを発生させ、更にアシストタイプのスポーツHVモーターで
179ps上乗せさせられるというから脅威的!916psがたった2個のリアタイヤに
伝達される仕組みです。

タイヤ持つのかな?(゜д゜ 😉

新型NSXがエンジン単体で500psと言われているので、完全に食われてますが
新駆動システムがどこまで、このモンスターに太刀打ち肉薄できるのか?
是非一度見てみたいです。

 

まとめ

新型NSXはアメリカホンダの「アキュラ」ブランドから来年2016年販売される予定です。
まだまだ時間がたっぷりあるので、今年のモーターショーまで成り行きを見守りつつ
来年までワクワク・ウキウキで待ち望みたいです。

  • 販売は2016年予定
  • 生産は2015年からアメリカ・オハイオ州の工場で開始予定
  • 2015年1月15日、北米国際自動車ショーで最終型(完成販売予定モデル)お披露目
  • SHV・SH-AWD(スポーツハイブリッド・スポーツハンドリング全輪駆動)でグイグイ曲がる仕様
  • V型6気筒DOHC3.5リットルターボエンジン+スポーツハイブリッドシステム搭載
  • 価格は\1,000万

 

編集後記

今年のHONDAからは目が離せません。
2月にはあの軽自動車が発売予定ですし、S2000も
復活するとかしないとか、その前にタイプRもくるし…いろんなウワサがありますが、
ホンダがまだまだ頑張ってくれるおかげでスポーツカーファンにとっては実り多い年になりそうです。

 

でわでわ、また今度。

 

 

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