出典:renault.sblo.jp
こんにちわコノハです。
2015年はスポーツカー再燃の年とでも言うべき
様々なメーカーから注目後継者が続々販売される予定があります。
とても楽しみな1年ですね。
さてさて、問題の多いホンダのDCTリコール問題で
次期タイプRはこのシステムを早期に見送ることが決まっているのは
周知かと思われます。単に問題が解決してないから?
いえいえ、実は様々な事情が絡んでいて
どうやら早期解決しそうにないことが分かっているからです。
一番の問題は信頼性です。
はじめに
ホンダの新しく採用したトランスミッションのシステムが
「DCT(デュアルクラッチトランスミッション)」なのですが
世界戦略車のFitHVやベゼルなど、新車投入されたばかりの
車両で問題が発生し、これに関するリコールは2014年だけで
5回もありました。
最近ではトヨタが「調査リコール」という一見前向き?な
リコールの方法を取り入れた為に、リコール=不良とは見られなく
なりつつあるようにも思えます。
ホンダが直面した「DCT」リコールにはいったいどんな問題があるのでしょうか?
ホンダのお家事情について
組織が一枚岩ではない…
通常組織というのは上から下まで関連した組織形態であるのが通常です。
どこかの部署で問題が発生すれば関係各所で解決に取り掛かるのが
私達が想像する会社組織の形です。
ところがホンダには車両の企画や生産・販売計画を行なう会社(本社)と
いわゆる別会社としての技術専門部隊(研究所)としての会社が存在します。
系列会社でありながら責任の所在がどうやら別になっているようです。
技術専門の研究所は、本社からの計画に沿って技術開発を進めるため、
一度基本設計を完成させてしまうとその後は全て本社に一任するという
組織体制になっているというのです。
一見、技術開発を独立させることによって
三権分立のような不可侵を作っているようにも思えますが
人の命を扱う製品を販売する会社として、これは不味いように思えます。
何か問題が発生しても、基本設計を手渡したあとの研究所は
言葉悪く言うとノータッチを貫けるのです。もし基本設計に問題があっても
根拠となる基本設計部門からのアシスト無しに問題解決はいくらでも
遅れることになるでしょう。
DCTについて
これが一番問題かもしれません。
(システムの説明については下の動画を参照されてください。)
出典:youtube
VFR1200のDCTシステム説明です。
車ではありませんが、同一システムですので大差ないと思われます。
それまでホンダは技術のホンダと思っていました。
しかし度重なり長期に渡って続く不況を克服すべく
ホンダも自社開発にあまり投資をしない期間が長すぎたようです。
トヨタがプリウスなどのHV車専用に開発したシステムは
世界的に注目を浴び、国内でもマツダが自社エンジンと組み合わせて
何とか高燃費車両を販売しています。
しかしホンダは海外の技術を買い求めることで、昨今のHV市場に打って出ました。
その結果が社外DCTによるオートマチック車両の不具合問題です。
低速でギクシャクし大変乗り心地が悪く時に不安を感じさせるため
ユーザーからは大変不評を買いました。
おかげで年間5回もリコールを出すことになり、未だに解決していないのは
海外性で、社外開発技術による自社製品とのミスマッチングが大きな要因で
開発側とのコミュニケーションもさることながら、機械側の擦り合わせがうまくいってない
のだとおもわれます。
プリウスのシステムを取り入れたマツダでさえ、自社エンジンとの相性は「悪い」と
公言しているほどですので、やはり自社開発でない社外品を無理やり合わせるのは
苦労を伴うのでしょう。それでもマツダは「SkyActiveエンジン」シリーズが売れれば
御の字なので、多少の不具合(エンジン性能を活かしきれない)があっても
エンジンとデザインを売ることが目標である以上、成功なのだと思います。
まとめ
DCT搭載は様子見に徹すべき
ホンダは爆発的ヒットを生み出した「Nシリーズ」については
先手を打っています。
既存の体制では問題解決に遅れを取り、販売計画が
頓挫してしまうことを危惧したのでしょう、他社同様に
一貫体制を敷く事にしたそうです。
そして、これは一個人の勝手な想像でしかありませんが
次期シビックタイプRにDCTが搭載される事はしばらく無いでしょう。
もしあるとすれば、この問題が完璧に解決され実績をある程度積んで
信頼性を認めたその上でタイプRの開発チームが「Go」サインを出す
そんな時が来ればきっと…
いずれにしても2015年版タイプRがどんな車としてデヴューするのか?
前情報どおりのスペックなのか?とても楽しみですね。
そんな次期シビックタイプRの情報は下記の記事を参照してくださいね。
参照記事:ホンダシビックType R!ターボ搭載で2015発売!
ヨーロッパでの大成功を願って止みません。
成功しなければ国内投入は遅れに遅れ、年内に実現しても
限定販売になりかねませんから…
編集後記
スポーツカーブームは今は昔…なご時勢ですが
ことさらエンジンに関してはスポーツカーに搭載されているエンジンが
同じ排気量であれば結果として燃費が良かったりするものです。
それだけ燃焼効率の良いシステムを設計・採用しているからです。
これからスポーツカーブームが再燃するかどうかは分かりませんが
良いエンジンの車が開発され続けて、乗りたくなる車がもっと出てくれば良いなーと
個人的にはとってもとーっても思っていますw
でわでわ、また今度。