ミネルヴァの翼

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中秋の名月の由来とは?ルーツと諸外国とを比較!

      2015/01/13

harvest moon

こんにちわコノハです。
本日も気になる話題から独自視点でお届けします!

 

harvest moonそろそろ涼しくなってきましたね。
段々と秋の気配が感じられます。
秋といえば美味しい旬の物が味わえる嬉しい季節ですが
この季節の行事と言えば「お月見」ですね。

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今日はそんなお月見について書いてみます。


はじめに

中秋の名月」という言葉を知っていると思いますが
実はもう1つ「仲秋」という月を愛でる言葉があるのを
知っていますか?読み方は同じです。

この二つには大きな違いがあって
どちらも月を鑑賞する事は同じなのですが
その実施する時期に違いがあるのです。

お月見は旧暦8月15日から16日の夜(八月十五夜)と
日本では旧暦9月13日から14日の夜(九月十三夜)にも行われ
国内でいう「月見」を指す時期というのは前者の時期となります。

「仲秋」という意味は「陰暦の8月」全体を指す別称で
十五夜に限定された意味ではありません。

他方、「中秋」とは
秋という期間を3分割し「初秋(旧暦の7月)」「中秋(旧暦の8月)」
「晩秋(旧暦の9月)」と秋の期間のことをあらわします。
いわゆるお月見は「中秋(旧暦の8月)」の「十五夜」のことで
旧暦8月15日のことを意味するのです。

 

ルーツは中国から

伝達の諸説はいろいろありますが
中国が唐の時代、日本から派遣されていた「遣唐使」により
日本へ伝わり、平安貴族達が中国風の宴の風情や神仙思想への
憧れにより、これを真似て宮中晩餐会を催したのがきっかけのようです。
中国ではお月見の際に「月餅(げっぺい)」という
餡や栗、胡桃や卵黄を入れたお菓子をお供えする習慣があります。

月餅↑月餅の一例

また、お月見のことを「賞月」または「観月」といい
年中行事の一つ「中秋節」に由来していて
中国のお正月に当たる「春節」に次ぐ一大行事です。

月餅と甘酒で神様へ五穀豊穣の感謝と祈りをささげ
先祖供養も行なうところからきています。

もともとは月の神への祭祀がはじまりで、
五穀豊穣とそれを祭る神様への儀式だったものが、
いつしか家族の団欒や一族の繁栄を願う行事へと
変化していったようです。

 

月への信仰と五穀豊穣

この祭祀で祭られる神様は「常娥(じょうが)」といい
大変美しい月の女神様だそうです。

その昔、地上でゲイという戦神と暮らしていた女神常娥。
ある時、ゲイが世界の西の果てにある崑崙山(こんろんさん)で
そこに住む西王母から不死の薬をもらいました。

常娥はその薬を独り占めしようと持ち出し
月に逃げてしまったのですが、その酬いで
醜いヒキガエルに姿が変わってしまい、そのまま
月に住むことになった…

という神話があります。

月の満ち欠けには生命の再生と終焉の反復というイメージがあり
生命の源泉、豊穣多産のシンボルとして想起されました。

また蛙は、脱皮を繰り返すことから
月の満ち欠けと同様に生命の源泉として
崇められたのです。

中国で月を信仰するのは
五穀豊穣と生命の繁栄を願っての事なんですね。
月と蛙。これが中国のお月様に対する印象です。

話し変わって、日本では
十五夜は別名「芋名月」と呼ばれていて
稲作以前に主食として畑作した芋を収穫する季節でした。

9月はその芋の収穫期にあたることから
収穫した芋を神様へお供えし、収穫の感謝の意を
あらわしました。

蛙が脱皮をすることから
生命の再生と終焉の反復のシンボルとなったように
皮を剥いて食べる芋も、豊穣多産のシンボルと想起され
たくさん採れることからも多産をイメージ。
子孫繁栄の象徴と目されたのです。

ここからは個人的な推測ですが
子孫繁栄の象徴「芋」と
生命の再生と終焉のシンボルの「蛙」
そして二つを繋ぐ「月」

これらはいつしか自然と結びつき
「月」は人間の営みを見守る偶像となったのでしょう。

このように遣唐使から伝わった月に対する信仰心と
収穫を感謝する「祭」として芋を神に捧げることが
月見の起源となり、現在の「月見」へと変化していったと
推測されます。

諸外国での月見は?

ここからは、
諸外国でのお月見の過ごし方などを
紹介してみます。


お隣、韓国では
秋夕(ちゅそく)といい前日・翌日が公休日となり
ほとんどの企業・施設もお休みとなるそうです。

ソンピョン↑三色餅「ソンピョン」

松方(そんぴょん)という餅を作り
ご先祖様へお供えするのが習慣です。
また、知人同士プレゼントをし合う習慣があるそうで
別名「コリアン・サンクス・ギビングデー」とも言われています。


香港では
公休日は旧暦8月16日と定められていますが
いくつかの学校や企業では前日よりお休みとしている所も
少なくないようです。

本土中国と同じで、月餅を食べるのはもちろんですが
最近では冰皮月餅(アイス月餅)が流行しているそうです。

銅鑼湾の大坑に住む客家(はっか)という支族の街では
「ドラゴンダンス」という3日間連続で踊り続けるお祭りが行なわれる。
災いから逃れ貧乏にならないようにと言う願いが込められている。

また、年長者には長寿麺を年少者には月餅の皮を利用して作られるお菓子
豬仔餅(じゅーじゃいべーん)が贈られる習慣のある地区もある。

豬仔餅↑豬仔餅


 

台湾では期間中、全国民が休暇を取ります。
満月のように丸い円卓を家族で囲みながら月餅や文旦を
食べる家族団欒の期間です。

最近ではスターバックスや高級ブランドが作った
月餅も発売されているようで、伝統的な過ごし方以外でも
楽しいでいるようです。

文旦↑文旦はソフトボール並みのデカさ!


 

ベトナムでは聖なるガジュマルの木を冒涜した
女性が伸びた木にそのまま月まで運び去られたと言う
伝説があり、子供達が灯篭を灯して女性が降りてくる
道を示しているそうです。

またプロ、アマ問わず獅子舞が披露され
許可された家々を訪問し、獅子舞を披露することで
幸運をもたらすとされている。

ベトナム


 

ヨーロッパ等では同じように
秋分の日に近い満月を「収穫月(ハーベストムーン)」といって
収穫祭をする地域もあるようですが、アジアのように月に対して
感謝や五穀豊穣を願う祭事とはニュアンスが違います。

むしろ月は人を狂わせ悪影響を及ぼすものとする
考えがあり、狼男やドラキュラ伝説にあるように
忌み嫌う風習もあります。

 

「中秋の名月」未来カレンダー

今後数年先の旧暦8月15日にあたる日をピックアップしました。
最近のカレンダーには旧暦表示が無いことがほとんどなので
都度調べなくてはなりませんが、こちらも参考にしてみてください。

  • 平成26年(2014年) – 09月08日
  • 平成27年(2015年) – 09月27日
  • 平成28年(2016年) – 09月15日
  • 平成29年(2017年) – 10月04日
  • 平成30年(2018年) – 09月24日
  • 平成31年(2019年) – 09月13日
  • 平成32年(2020年) – 10月01日

まとめ

何となく秋のお祭りといった感覚でいたのですが
こうしてまとめてみると、いろんなルーツが存在して
繋がった結果が今に至っているのですね。

改めて、現在の自分達が祖先から続く営みによって
繋がれて生かされていることを思い起こさせます。

  • 中国を起源とした地域が多く、アジア周辺では
    月見を大切な行事として執り行うところが多い。
  • 月への信仰心から感謝祭へと発展した。
  • 欧米諸国とアジアでは捉え方に違いがある。
  • 旧暦で行事が管理されている。

お国で様々な捉え方がある「月見」
今年はどんなお月様が拝めるか楽しみですね!

 

編集後記

満月の日
コノハはよく、空をボーっと眺めます。
しばらく眺め続けていると、体がフワーッと
浮かんで宙を漂うような感覚になります。

その感覚がなかなか楽しくて
時間があれば広場や海岸沿いの砂浜で寝転がったりします。
あなたお月見をどんな風に過ごしてますか?

 

でわでわ、また今度。

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