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出雲充とミドリムシが紛争解決!食料.燃料.温暖化が消える訳

      2015/02/02

ミドリムシが世界を救う?

 ユーグレナ㈱出雲充氏
出典:incore.bizocean.jp
ユーグレナ株式会社 代表取締役 出雲 充 氏

 

こんにちわコノハです。
世界で問題となっていることの大本は、たいてい
食料やエネルギー問題がその大半を占めています。

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世界中の研究者が昔から必死で研究をしていた
ミドリムシにその解決方法がありそうです。

そしてその大きな課題をクリアしたベンチャー企業が
今、注目されています。

 

はじめに

株式会社ユーグレナはミドリムシを活用した
創業2005年の日本のベンチャー企業です。

2013年9月の決算では売上高21億円であるのに対し
公募増資で最大75億者資金を市場から調達しました。

これはミドリムシの大量培養に成功し、食料品への応用から
燃料生産事業へのステップとして、多くの投資家の期待が大きいことを
意味しています。

なぜ市場は「ミドリムシ」にそこまでの大金を投資したのでしょうか?

 

ミドリムシの可能性

3人の創業者の夢

創業者の中心、出雲充氏は1998年東京大学文三へ入学後
学外活動のため、バングラデシュのグラミン銀行という所で
インターンをしました。

当時のバングラデシュでは、報道でうかがい知れないような
真の貧困が存在していて、これが出雲氏にベンチャー創業の
きっかけを与えました。

帰国後の2000年、同大学農学部に在籍する後輩の鈴木健吾氏
(現在の当社研究開発担当取締役)から研究テーマのミドリムシを紹介され
その大いなる可能性に魅了されるも、大量培養に誰も成功していなかった現実を
どうにかして解決したいと考え続けるようになったそうです。

その思いを実現させるため、わざわざ同大農学部へ転籍しています。
しかし研究に関しては鈴木氏が秀でていて、自分にできる事は何か?
と更に考え続けます。

そして3人目の創業者の福本拓元氏と出会うことで
更に企業への勢いが増すことになりました。

福本氏は当時、親が経営するクロレラ健康食品販売会社の
専務取締役として在籍しており、ゆくゆくは経営を引き継ぐ立場でした。

しかし、出雲氏の情熱にほだされ、福本氏は営業担当、
鈴木氏が研究担当として、いずれ起業することを決めたのです。

この二人が揃うと、出雲氏の役割がなくなってしまったということで、
東京三菱UFJへ就職し、お金の動きを学び、ゆくゆくの資金調達に
生かすため、あえて経営者としての道を選択をしたようです。

 

ミドリムシの有益性

 

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出典:wikipedia

 

ミドリムシの食品としての価値は、その豊富な栄養素と
人にとっても消化吸収に優れた食品であるという所です。

通常、植物の細胞には「細胞壁」があり、それを破壊するためには
「セルラーゼ」という酵素が必要で、これはゴキブリやシロアリ、貝類しか
自己生成する能力が無く、人が生産する事の出来ない酵素です。

しかしミドリムシにはその細胞壁が無く、胃の中で即座に消化、
吸収されやすいという特徴を持っています。その消化効率は
93.1%といわれています。

その効率の良さからミドリムシが持つ59種類もの栄養素を
余す事無く摂取することができ、確実な栄養源となりうるのです。

ただし、その特徴がだからこそ、他の生物にとっても
消化効率の良い栄養源として即座に取り込まれます。

培養液の中に少しでも他の肉食類(アメーバ類など)がいると、
全て食べつくされてしまう事が欠点であり、大量培養に向けた
大きな課題でした。

ユーグレナ社では、これら欠点を独自の方法で
クリアすることで、単一培養に成功したのです。

 

光合成をする

 

 

光合成
出典:bsoza.com

 

地球温暖化の要因の一つに
二酸化炭素の増加があげられて久しいですね。

化石燃料を燃やしたり、人が社会生活を営む上で
その排出は避けられない大問題です。

一部の自然活動がそれらを吸収し、取り込み固定化することで
温暖化をバランスよく制御していたのが、自然の制御が追いつかないほど
人類文明が発達し、現在に至っています。

 

この二酸化炭素を固定化する技術は様々ありますが、
実用化に至るまで、時間がかかっているのが現状です。
そこで「ミドリムシ」の出番です。

その体内にある葉緑素が光合成を行なう際、当然のごとく
二酸化炭素を消費します。それらを収集する技術はいくつもあるので
あとはミドリムシに吸収させる事で、排出温暖化ガスの主要因を
除去することができ、地球温暖化を遅らせたり、ゆくゆくは解決すら
可能なのです。

 

燃料の精製をしながら温暖化防止に

Ondanka
出典:laniusbucephalus.blog49.fc2.com

 

ミドリムシがもともと油分を含んでいる特徴があることを利用して
遺伝子操作を行い、油分含有率30%、1固体が1日で精製する
油分を38gまで生産可能となる技術を確立しています。

光合成の際に二酸化炭素を固定して成長するのですが
同時に油脂分を作り出すことがわかっていて、これは
バイオ燃料の元となります。

ユーグレナ社では今後、商用生産用プールを現状の50平米から
2018年までに100平米へ増築し、油脂精製プラントも設置する
計画で動いています。いわゆるバイオ燃料を作ることが出来るのです。

 

バイオ燃料(バイオエタノールとも言う)の精製には生物体が消費する
トウモロコシ、サトウキビ、食用油、竹、木材、おがくずやトウモロコシの茎
といった有機廃棄物を利用する(食べさせる)ことで、燃料成分を精製します。

しかし、これら材料はバングラデシュ等の貧困地域では食料となっていたり
家畜の餌としても利用されているが故に、それ自体が高値で売れる投機目的で
売買されることがバイオ燃料精製の材料費高騰を招く要因にもなっています。

結果、貧困地域では食料を巡って争いが起きたり、
生産が軌道に乗り難いなどのデメリットが存在します。

 

しかし、ミドリムシにはこれら心配が一切ありません。

 

光と水と二酸化炭素があれば、十分に生育することが出来、
燃料として使用されたバイオエタノールの排出ガス(二酸化炭素)を
再吸収することで、相対的に温暖化ガス排出量が増えないという
大きなメリットを得られます。

それどころか酸素も作ってくれる、ありがたい存在なのです。

特にミドリムシは、微細藻類の中でも抽出・精製されたオイルが
軽質であるため、他の微細藻類に比べてもジェット燃料に適している
ことが分かっています。

 

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その他の可能性は?

化石燃料の代替になる

ミドリムシがエタノールを精製するという事は、それ自体が化石燃料の
代替として置き換わる可能性を秘めています。

ミドリムシ入り食品、ミドリムシバイオ燃料、ミドリムシバイオプラスチック、
ミドリムシ由来の医薬品などが将来私たちの生活に欠かせないものとして
お目見えする日もそう遠くないかもしれません。

 

外貨獲得の大きな柱になる?

ミドリムシで輸出が可能となれば、一大輸出国となりうるかもしれません。
食料としての加工品はもちろん、エネルギー産油国となる可能性さえ
秘めているのです。

いつかガソリンスタンドではなく、ミドリムシバイオエタノールスタンド
なんてのができてるかもしれませんね。

もし軌道に乗り普及が加速して、世界的なエネルギーと成れば
日本がキャスティングボードを握ったも同然です。
これにより、紛争解決のキーマンとして世界の秩序維持に貢献できる
可能性すら秘めています。

 

水資源の浄化作用にも期待

ミドリムシは生育中、二酸化炭素を吸収固定化したり
酸素を生み出したりと、生物に必要な成分を精製してくれます。

その過程では水を浄化する作用もあるそうなので、遺伝子操作した
水浄化ミドリムシが、浄水場や河川、ダム、汚染水域に投入されることで
水資源をこれまでより多く確保することになるかもしれません。

 

まとめ

世界中の研究者達に先んじて、商用化に成功しつつある
ユーグレナ社は、いつしか日本をリードする環境ソリューションの
パイオニアとして、更に注目を浴びるかもしれませんね。

水だけでなく大気の浄化も可能となれば、空気の淀んだ地域で
活用することで、より環境問題を解決する一助になりそうです。
将来的に紛争の減少に貢献し、三人の夢が叶うことで私たちの生活でも
平和が享受できるという副産物も期待できます。

  • 「ユーグレナ」とは学名で言うミドリムシのこと
  • 豊富な栄養素を持っていてその数59種類
  • 細胞壁が無いので消化酵素を必要とせず吸収率が高い
  • 生育過程で酸素や油脂を精製し、二酸化炭素を固定化する
  • 大量培養が課題であったが、ユーグレナ社が独自技術でクリアした
  • 食料と燃料と温暖化問題を解決する
  • 沖縄県石垣島でプラントを運営している
  • 究極のリサイクルが可能
  • 化石燃料の代替となる可能性が大きい
  • 水を浄化する作用もある
  • 紛争の火種をなくすことが出来る可能性

編集後記

いつも来るまでお出かけするたびに、あっちのスタンドが
いくら安いとか、来週まで待とうとかメンドイですよね。
その発想すらなくなる将来がくれば、より経済活動は活発化しそうです。

ひょっとして、モータースポーツも活性化するかな?

 

でわでわ、また今度。

 

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 - 社会のこと