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エボラウイルスの寿命はエンベロープ次第?感染経路や仕組みについて

      2015/01/13

エボラウイルスの寿命

こんにちわコノハです。

交通アクセスが便利になったおかげで
人も物も移動スピードが速くなりました。
同時に、向こう側で流行しているコトが
こちら側でも同じ様に広まりやすくなってますね。

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エボラウイルスの寿命出典:日本蛋白質構造データバンク

人類の大脅威!エボラ出血熱。
私達はどのように身を守ればいいのでしょうか?
そもそもウイルスってどの程度生存するのでしょう?

 

はじめに

結論から言って、エボラウイルスの寿命は
その核を保護している「エンベロープ」という
脂質体を破壊してしまえば無効化できます。

この「エンベロープ」の大部分の構造は脂質体です。
エタノール等のアルコール類や有機溶媒、石鹸などで
破壊することが出来るのです。

体内に侵入して感染すると甚大な被害となりますが
ウイルス単体ではインフルエンザウイルスと同等の処理で
対応可能なのです。

 

少しは安心できましたか?

 

ほっとしたところで、その構造や感染する仕組みを
一緒に見て行きましょう。

理解すれば対処方法が単純な理由やどの程度
気をつければいいのか?パニックを起こすことが少なく
なると思います。

 

ウイルスの感染方法と構造を知る!

エンベロープとは?

人の細胞膜の一つ一つは脂質(タンパク質)で出来ていて
内部に細胞核を持っています。

エンベロープとはウイルスの外側を覆うカバーで、タンパク質の膜で
ウイルスの遺伝子核を覆っています。

つまり平たく大雑把に言うと、
エンベロープとは「タンパク質の膜」のことをいいます。

実はウイルスは今だ生物とも物質ともいえず、
その中間的な存在の粒子であると現在は解釈されています。
エボラウイルス自体は遺伝子情報を持った核で、たんぱく質の
膜で覆われている粒子と考えてください。

 

感染システムを平たく解説

  1. エンベロープを持つウイルスはその性質を利用して細胞へ取り込まれます。
    細胞自体はエンベロープを栄養分と勘違いしたような状態で中へ取込むので、
    エンベロープがある状態だと、騙されたまま細胞膜内へ招き入れてしまうのです。
  2. これが「感染」の初期段階です。
  3. 細胞内に取り込まれたウイルスは、中で分解されウイルス核が暴露します。
  4. 暴露したウイルス核は細胞内で増殖を繰り返し、ウイルス粒子が生成されます。
  5. 細胞を破壊し外へ出て行き、次々に他の細胞へ取り込まれていきます。
    以下、1~5の繰り返し…

現在の科学ではこのサイクルを止める薬や
治療方法が確立されていません。感染する仕組みを理解した上での
対応がとられているのが現状です。

 

ウイルスの寿命「エボラウイルス」の場合

実はインフルエンザウイルスと親戚?

インフルエンザとエボラウイルスはエンベロープを持つウイルスで
エンベロープ自体は別物ですが、その構造がよく似ているのですが
インフルエンザは「空気感染」しますよね?

じゃ、親戚みたいなエボラウイルスっも空気感染するんじゃね?
という疑問がわきました。

そこでインフルエンザを例に、エボラウイルスが空気中において
生存可能か?寿命はどのくらいと想定できるか?を主観的に
考察してみました。

 

 

「飛沫(ひまつ)感染」と「空気感染」の違い

空気感染するかどうかの考察を2つの感染パターンから
考えて見ます。まずは用語の定義と違いを解説します…

 

飛沫」とは下の図2でいう黒い「飛沫核」が水分で覆われた粒子のことで
その大きさは0.005mmより大きいサイズです。しかし目に見えることも
感じ取ることも出来ないほど極小です。

人の口から吐き出されたとして、飛沫は
毎秒50cm程度の速度で落下し、10秒程度では
地面に落下します。安全距離は1m以上ですが、
大きめにマージンを取って10mも離れれば通常は付着する
恐れは無いでしょう。
(強烈な風と伴に吹き付けてくる等の変な条件はなしです。)

よって「飛沫感染」は距離を保って消毒や防護対策
空気清浄システムが正常に稼動していれば防げます。

 

 

空気感染」は、飛沫から水分が無くなり、中心核のみが
図で言う黒い「飛沫核」部分が気流で拡散することを言います。

水分がない分、軽くて飛散速度も上がるので
広範囲に散っていく恐れが多分にあります。

落下速度も遅いので、長時間空気中を漂うことが出来ます。
気流次第で数百mくらいは軽く飛んでいきそうです。
吸い込めば肺の奥まで到達しそうです。

飛沫感染と空気感染の違い
出典:外務省

 

インフルエンザは「空気感染」をする病気ですが
その寿命は良い条件が揃ってもせいぜい、24時間程度
といわれています。

エンベロープを有する同類のウイルスであるエボラもウイルスも
空気感染する恐れが無いとは必ずしも言えませんが、現時点では
そのような事例も報告も研究結果も無く、実証されていないのが
現実です。

もしそのような環境下にあっても、適切な処理(消毒や防護)
を施せば無効化できますし、細胞外における耐久性については
どうも弱いようです。

 

本結論として、
「エボラウイルスは空気感染しない」という回答に至りました。
飛沫感染は今の所、症例確認されていないですし、
適切な対処方法に従えば予防できるということ。
インフルエンザと同様に空気中では良好な条件でも
24時間程度しか効力を発揮できないと想定されるからです。

 

まとめ

やや乱暴な結論となってしまった感がありますが
いわゆる病原体との接触感染意外は有効な罹患方法は見当たらず
あくまで適切な知識で対応をすれば恐るるに足らずと思います。

一番怖いのは無知とパニックです。
遊園地等で安全なスリルを感じるのと一緒で
ヒステリックに怖がるのではなく、冷静な思考を常に持ち合わせて
巻き込まれないように未然防止に努める判断力を働かせましょう。

  • エボラウイルスはエンベロープ保持型のウイルス
  • エンベロープは軽い消毒薬やアルコールで無効化できる
  • エボラウイルスは生物と物質の中間的存在
  • エボラウイルスは遺伝子とエンベロープを持った粒子である
  • 空気感染する能力は今の所認められていない
  • 2014年現在、特効薬や治療方法は確立されていない
  • 接触感染が最大の感染経路
  • 粘膜部分から感染(ウイルスの侵入)する
  • 潜伏期間が長期の場合がある。2日~最大3週間
  • 細胞外では恐らく24時間以上その効果を発揮できない

 

参考サイト

ウイルスのタイプと予防(感染する仕組みがわかりやすく図解で紹介されています。)

ウイルスの構造上の特徴と消毒剤感受性についてー エンベロープを中心に -

 

※本記事はコノハ独自の考えです。
「そんなものかなー?」と捉えてくださいね。

 

 

編集後記

病気…怖いですね。
TVでニュースキャスターが言っていた言葉が印象的です。
「正しく恐れる」無知に闇雲に騒がず、冷静に判断する
ことができれば、一般人でも感染拡大を防ぐことが出来るはずです。

 

でわでわ、また今度。

 

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 - 病のこと