出典:wikipedia
こんにちわコノハです。
旧暦には様々な先人の知恵や
経験から学んだ歴史が刻まれています。
二十四節季の一つ「大寒(だいかん)」は
冬の季節の最後の節気です。
そんな節目に食べると良いとされるのが
「大寒卵(だいかんたまご)」です。
はじめに
毎年1月20日頃を「大寒」とし
一年の内で最も寒い時季とされています。
実際、寒さのピークがこの日の前後に
毎年くるので、肌感覚でも感じ取れますね。
この時季に行なうと良いとされる事が
いくつかあるのですがご存知ですか?
出典:youtube
よくニュースで目にするのは滝行や入水など
修行の模様ですね。
見てるだけで、身震いします…
大寒の行事として行なわれること
寒の水(かんのみず)の取水
大寒の日の朝に汲んだ水は大変澄んでいて
清潔であることから、1年間保存するのに適した水
とされています。
寒の水は縁起物として、1年間容器に保存して
家内安全のお守りのような役割をしていました。
二十四節季は中国由来の暦で、農作業を
行なうのに目安となる時季を暦に起こしたものです。
大寒の日は厳寒となる為、雑菌の繁殖が抑えられる事を
昔の人は経験則で知っていたのですね。
この寒の水を使って味噌や酒、寒天、凍り豆腐
など水を利用して作る保存食を作るのに適しているので
大事にされてきました。
大寒卵で健康と金運を得る
本来、野生の鶏は冬の期間に卵を産まないものでした。
現代の鶏が毎朝卵を産むのは、品種改良の賜物です。
そしてケージなどの管理された環境で家畜されることで
安定的に卵を産んでくれるのです。
昔の人にとって冬に生まれる卵は大変希少価値がありました。
寒さが和らぐ頃から徐々に卵を産み始めるそうですが
寒さゆえ少しづつしか産んでくれません。
まるで一つ一つ大事にするがごとくです。
寒さに負けじと産み落とされる卵には、越冬するための
滋養を蓄えていて、寒さに負けない強運をもっていると
信じられていたのです。
厳しさに耐えた後は幸福が訪れると考えた先人は
大寒卵を縁起物として扱いました。
人は鶏が毎朝卵を産むようシステムを改良した
先ほど鶏は本来「冬に卵を産まない」と述べましたが
生んでくれるよう品種改良を行なっただけではなく
受精していない卵を毎朝生めるようにしたのも改良のおかげです。
鶏が卵を産む仕組みには「光」が大きな役割を持っています。
鶏が卵を産むスイッチを入れる役割が「光」なのですが
このスイッチにあたる部分が「性腺刺激ホルモン」です。
このホルモンには「卵胞刺激ホルモン」と「黄体形成ホルモン」
という産卵を構成する成分が含まれていて、これらを分泌するには
光刺激が必要なのです。
よって、鶏が卵を産むタイミングが夜ではなく朝に必ず
行なわれるのは、朝日の刺激をキャッチした鶏の体内で
ホルモンが分泌され、卵を産み落とすようシステムが稼動
しているからなのです。
概ね午前10時前後が産卵のピークといわれています。
不思議なものですね。
まとめ
大寒卵が本当に滋養に富んでいるかどうかは
科学的比較検証が見当たらないので不明ですが
本来の姿であれば、その通り栄養価に富んだ
大変希少な物であったのかもしれませんね。
寒の水にしても経験に基づいた知恵があって
昔の人は季節の流れに沿った自然にあわせた
生活を送っていたことが伺えますね。
- 昔の人は厳寒の環境からもたらされる知恵を利用して生活していた
- 自然の中で産卵された昔の大寒卵は縁起物として扱われた
- 希少ゆえ、幸運を呼ぶとされいつしか金運を呼び込むものと考えられた
- 鶏が毎朝卵を産むのは品種改良の賜物
- 本来の自然の鶏は冬の寒い時期に産卵しない
- 鶏が卵を産むスイッチは光刺激を受けてホルモンが分泌されるため
編集後記
卵があるおかげで、いろーんな美味しいものに
ありつける有り難さに気がついてよかったです。
金運が上がるかどうか?
大寒卵にありつけた方、教えてください!
でわでわ、また今度。