こんにちわコノハです。

どちらかというと長距離走は苦手な私です…
でも最近始めたジョギングで密かに体力アップを
目指しているのはナイショw

マラソンと聞くとスポーツ経験者や体力自慢
走るのが好きな人がやるもんだと思ってました。

チームKIZUNA
出典:ブログ Corre por el futuro
チームKIZUNAのメンバー

 

ところが今回紹介する小野裕史さんは根っからのインドア派!
35年間も運動とは縁遠い生活をしていたのに
突然ウルトラマラソンへ参加し世界一になったから驚きです。

 

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はじめに

小野裕史さんは北海道出身で東大卒。

日本IBMからシーエー・モバイルへ転職し
第一号社員となった2000年9月より8年間在籍。
同社の専務取締役としての重責も担ったバリバリのキャリアです。

その後、中国と日本のベンチャー企業のキャピタル会社として
インフィニティ・ベンチャーズLLPを立ち上げ、経営する企業家です。

そんな小野さんはこれまで35年間、運動を経験したことが無く
何故か任天堂「Wii Fit」をきっかけに、運動に目覚めトレーニングを経て
2011年に中国ゴビ砂漠、エジプトサハラ砂漠の250kmマラソンをそれぞれ完走。

2012年に北極点にてフルマラソンを完走。
南極アイスマラソン100kmの部にて2位。
2013年にチリアタカマ砂漠の250kmマラソンにて
チーム戦で1位になったポテンシャルの持ち主です。

 

世界四大ウルトラマラソンって?

過酷な環境下で長距離を走るウルトラマラソン

苛酷な環境の中、超距離を走りぬくマラソン大会は
実は4つもあり、「アタカマ砂漠マラソン」もその1つに過ぎません。

 

出典:youtube 「UTMB2013digest 2m06s」より

上の動画は2013年大会のスタート直後の様子です。
なかなか賑やかなようですね。沿道の人々もフレンドリーです。

 

残り3つのマラソンは「ゴビ砂漠マラソン」、「サハラ砂漠マラソン」と
砂漠を走破するのですが、これら3つを制覇して初めて参加できる
超過酷を極めるウルトラマラソン大会があります。

 

南極マラソンです。

4つとも走行距離は250kmと決まっていて
全行程を7日間で走破することになっています。
3名以上で1チームとして参加できます。

大会参加料はUS$3,600~です。

各人は携行する食料や衣服、飲み物など35点にものぼる
装備品を大会より定められていてそれぞれ総重量10kg近い
荷物を抱えて走りぬきます。

走行中25m以上離れたり、チームに欠員が出て
走行可能メンバーが3人以下になると失格となります。

従って強靭な肉体を持つ人同士で参加すれば
必ずしも優勝できるとは限らないようです。

 

 

チーム「KIZUNA」が優勝できた勝因は?

「アタカマ砂漠マラソン」の苛酷な環境

「アタカマ砂漠マラソン」は三砂漠大会中、最も過酷と言われ
他の大会と比較して高度が約3,000mに達する場所にあります。

また、日中の気温は50℃近くまで上昇したかと思えば
夜はマイナス5℃まで低下するなど厳しいです。

加えて高山病や脱水症状に耐え、7日間の長距離持久走の為
食事がきちんと摂れる強靭な胃腸が要求されるそうです。

そんな超過酷な環境の中、なぜチーム「KIZUNA」が
優勝することが出来たかというと、チーム名にも由来するとおり
ある人への恩返しと絆を常に念頭においていたからだと言います。

 

チームメイトとの約束

チームKIZUNAは黒澤洋介・小野裕史・佐々木信也氏のほかに
もう一人、世界で活躍するデザイナーの嶋田俊彦さんが在籍していました。

チームKIZUNA:嶋田俊彦
出典:アメーバブログ「Keep Challenging」より
↑闘病中の嶋田俊彦氏

 

しかし現地へ移動する前日に、がんとの闘病生活の末、
帰らぬ人となってしまったそうです。

 

黒澤さんは後日のコメントで

「最期の挨拶をしたときに交わした握手は本当に力強く、
それまで気丈にしていた嶋田さんの無念が感じられました」

出典:エキサイトニュース

と語ったように、島田さんの分まで何が何でも完走してやる!
という強い意気込みと3人がまとまる絆の元がありました。
それが「アタカマ砂漠マラソン」優勝という偉業を達成するきっかけ
となったようです。

 

結果が全てではない

結果としてチームKIZUNAは嶋田さんとの
約束を果たし世界一となりましたが、彼らは既に優勝が決まっていた
最後の区間を走行する際、なんとわざわざ担いできた「着ぐるみ」に
着替えてゴールテープを割ることにしたのです。

彼らが担いだ荷物の総重量は1人9.3kg。
うち、着ぐるみは711gあったそうです。

タダでさえ軽量化したいところを、何故負担を負ってまで
そのような事に挑んだのか?

先の黒澤さんはコメントの続きで
以下のように答えています。

「僕たちは世界一になることができましたが、その結果だけがすべてではありません。
中には全盲にも関わらず完走した方もいましたし、その彼を日韓親善のために伴走して
サポートし続けた在日韓国人ランナーの方もいました。

他にも生まれつき糖尿病を患っており、インシュリンを打ちながら完走した大学生もいました」

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「彼らが乗り越えたチャレンジが与えてくれた感動と比べると、僕らの成したことはある意味
大したことありません。僕らはせめて苦しい中でもアホなことをやって笑いを起こし、
そのことによって生まれるポジティブなエネルギーをみんなで分け合いたかったんです」

出展:エキサイトニュース

五体満足で走り抜けることが出来た自分達より
ハンディをもちながらも、完走した多くのランナーがいたことを示唆し
その人達こそが最も偉大だと熱く語ったそうです。

 

まとめ

人の可能性には挑み続ける限り、上限が無いことを
チームKIZUNAから学ぶことが出来る良い例だと思います。

いきなりウルトラマラソンに参加するのは誰にも薦められる
事ではありませんが、小さなチャレンジから自分の可能性を
広げて行きたいですね。

  • 世界四大ウルトラマラソンが存在する
  • 「ゴビ砂漠マラソン」、「サハラ砂漠マラソン」、「アタカマ砂漠マラソン」
  • 3つを制覇して初めて参加資格を得られる「南極マラソン」
  • 「アタカマ砂漠マラソン」は気温50℃~マイナス5℃までという環境
  • 「アタカマ砂漠マラソン」は標高3,000M以上の高地で行なわれる。
  • 全行程250km、7日間で走破。
  • 精神力と同時に食べ続けられる強靭な胃腸が必要。
  • 大会規定では総重量10kgの必須装備品がある。
  • 大会参加費はUS$で3,600ドルから

「アタカマ砂漠マラソン」の走破ブログ
公式twitter:https://twitter.com/8ono

大会公式ホームページ:4 Deserts Race Series

 ゴール直後の様子と表彰式の動画

編集後記

小野さん達三人は、ゴールするまでの厳しい環境の中
様々なトラブルに見舞われたそうですが、中でも大人同士が
マジ喧嘩するほど口論をしたことが最大の障壁と言っています。

よっぽど厳しかったんでしょうねー。
コノハだと最初の1日目さえクリアできないのに…
口喧嘩が一番のリスクっていったい。

 

でわでわ、また今度。

 

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