こんにちわコノハです。
日本は温暖化傾向らしく様々な
外的事例が日々起きています。

外来種もその1つの事例で
セアカゴケグモによる毒物で怖いのは
アナフィラキシーショックです。

セアカゴケグモ
↑出典:広島県尾道市ホームページ

ところがこの症状の原因が
意外にも日常に多く潜んでいる事は
あまり知られていません。

 

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はじめに

アナフィラキシーショックは主に
飲食で発生するアレルギー性
反応で、害虫による外的要因
よりも症例が多いそうです。

 

被害者数

↑国内アナフィラキシーショックによる被害者数
出典:ファイザー

 

報道で騒がれたのでクモ類や
スズメバチ等の害虫が恐れ
られていますが、実は私達の
日常にその要因が多く存在しているのに
あまり知られていません。

何から自分の身を守ればいいのか?
もしアナフィラキシーショックに直面したら
何をすればいいのか?

以下にまとめてみました。

 

アナフィラキシーショックの仕組み

よくスズメバチに「2回刺されると
ショック症状が出る」とか、出ない
とか言われますが、どちらも半分
正解で半分間違いです。

実はある生体反応が起きるか
どうかで、毒物が体内へ侵入した
時にどうなるかが決まります。

 

決め手は「IgE抗体」ができるかどうか

 

アレルギーの原因物質の事を
アレルゲン(抗原)といって、
体の中に入ってくると、体内で
アレルゲンに対する「IgE抗体」
が作られます。

この「IgE抗体」は細胞等の表面に
くっつくのですが、同じアレルゲンが再度
体内へ入ってくると、IgE抗体とくっつき
抗原抗体反応が起こります。

これがアナフィラキシーショックの
大まかな症状です。

 

ショックの要因物質は?

大きく分けて6つの要因が
考えられます。

・食べ物

鶏卵、牛乳、小麦、蕎麦、ピーナッツ
※特定の食べ物を食べたときに起こり、子供から大人まで幅広い世代でみられ、特に乳幼児に多い。

※食べただけでは症状が
出ないのに、食べて4時間以内に
運動が組み合わさると症状が誘発
される特殊なタイプとして「食物
依存性運動誘発アナフィラキシー

がある。

蜂毒

 

・薬物

ペニシリン等の抗生物質アスピリン等の解熱鎮痛剤抗てんかん薬の頻度が多く、また、検査に使われる造影剤、その他ワクチン麻酔薬輸血なども原因となりやすい傾向。

 

ラテックス(天然ゴム)
※ラテックスアレルギーがあると、
バナナ、アボカド、キウイ等にも
アレルギーを起こす「ラテックス・
フルーツ症候群」がある。

 

・運動

運動誘発アナフィラキシー(EIAn)は、
運動がきっかけで、じんま疹、呼吸困難、
血圧低下、意識消失などのアナフィラキシー
症状が出現する病気です。
運動の強さは必ずしも激しいものでなくても
起きることがあり、運動をきっかけに細胞から
ヒスタミン(薬物の事例と同じ)が放出される事で
起きると考えられています。

 

症状が出たらどうするか?

今の所、アレルゲンを避ける以外に
目立った予防方法はありません。

 

もし蜂やクモ等に刺される等した場合

刺された場所をつまんで毒を抜き出して
水道水で洗い流します。

クチで吸い取ると雑菌が侵入したり
虫歯や傷口、粘膜からアレルゲンが
体内へ取り込まれる恐れがあります。

同時に直ぐ救急車を呼び
できれば専門の医療機関
(アレルギー対応専門機関)を
受診しましょう。

 

飲食物によるショックの場合

原因となる飲食物がまだ口内に
残っている場合は直ちに取り除き
口をゆすぎます。

体に付着していたり、手に付いてる
場合も同様です。

こちらも直ぐに医療機関を受診して下さい。

 

要因別症例発症時間

外的要因である蜂やクモは
刺されてから15分以内で症状が
出ることが多いそうですが、食べ物が
原因でショックを起こす場合はかなり
注意が必要で、発症までの経過時間が
長いのが特徴です。

アナフィラキシーショック発祥までの経過時間
↑原因別アナフィラキシーショック発症時間

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食べ物が消化吸収されるまで
症状が発生しないので目を放した隙に
発症してしまう恐れがあります。

また一旦症状が治まった後でも
油断できないのが怖いところです。
アレルゲンが体内で解毒されるか
減少しない限り再発する恐れが
あるからです。

 

まとめ

セアカゴケグモもスズメバチも
刺されたらわかる程度に痛みがあり
対応が早く行なえます。

しかしその他の
日常に潜む要因については、
日頃からアレルゲンを特定して
注意を払わなくてはなりません。

  • セアカゴケグモで毒があるのは「メス」だけ…といわれていますが
    定かではありません。外国ではオスで被害にあった事例がある。
  • セアカゴケグモは市販の殺虫剤で駆除可能
  • 害虫を素手で掴まない、踏まない、触れないこと!
  • 軽い皮膚や粘膜症状の場合:抗ヒスタミン薬、呼吸器症状には気管支拡張薬
  • 症状が重い場合:経口副腎皮質ステロイド薬などの内服薬
  • ショック症状:アドレナリン自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)
    2011年9月より保険適用、要医師の処方箋
    ただし、一時緩和の為用いられる。
  • 救急車が来るまで仰向けに足を高くして安静に見守る。
  • 嘔吐したら顔を横に向けて呼吸ができるようにする。

編集後記

こんなにも身近にアナフィラキシーショックの
要因があるなんてビックリです。
近くにあっても気がつくかどうか微妙かも…

 

でわでわ、また今度。

 

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